中国記Ⅹ

石林

字の如く 石の林。

総面積350㎡に及ぶカルスト地形の大地。
気も遠くなるような時間の流れの中で、雨風の浸食により高さ20~30mの石灰岩の石柱が立ち並ぶ大地は出来上がった。

その昔、3億年前この大地は海の中に沈んでいたという。
石に刻まれた横一直線の模様は波に洗われた跡だという。

ここを案内している民族はサニ族
彼らのまとう赤い色の民族衣装が灰色の石の中によく映える。
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そびえ立つ石の柱は、まるで都会のビルディングのようにお行儀よく立ち並んでいる。

石の林へと足を踏み入れる。
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まるで迷路のように入り組んだ石の合間をぬって行く。
場所によってはようやく人一人がすり抜けられるような細い場所もある。
見上げる程に高い石の柱・・・誠に不思議な光景である。
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石の形も場所により微妙に違っている。
剣先が並んでいるように尖った石、オーロラの様に波打った石、屏風の様に巾の広い石。
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大昔はただ石だけの風景だったに違いない。
自然の力は偉大である。
この石の都にも緑が生え始め、木が生え始めいつしか「石」を覆い始めた。
数千年後…いやもっと早くかもしれない、この石の都は木に覆い尽くされてしまうのだ。
石は木に覆われて一個のとなる。
その頃の人々は森の中に「石」が覆い隠されているとは気がつかないのでは…かつてのカンボジアのアンコールワットのように歴史が埋もれてしまうのかもしれない。

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by supika_bagus | 2004-05-01 23:51 | 中国

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